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相手がいるから、自分がわかる
の世にもしも、”わたし”しかいないのだとしたら
あなたはどう感じますか？
太古の昔、神様がお生まれになったとき、神様には自分自身を知る術がありませんでした。
ただ、愛という大きな存在だった神様は、その愛を感じて見たくて仕方なかったのです。
思いついたのは自分をもう一人つくって、相手から見てそれを感じるという方法でした。
だから私達には自分と相手があります。
相手がいなければ、この世界で喜怒哀楽を感じることもありません。
相手がいるから、自分自身の正負の感情を感じることができています。
私達は時として、いいことばかりを無理してひろう、無理やりポジティブに生きようとすることがあります。
それは、いいことやポジティブなことは五感を楽しませてくれるからです。
悪い事、ネガティブなことは五感に苦痛をもたらします。苦痛はなぜ起こるのか?ひとは、その根本的な原因を解明することなく、苦痛を味わいたくないゆえに苦痛に蓋をします。
ところが、命の勉強の多くはこの苦痛からもたらされるようにできているので、その大切なチャンスを逃しているのです。
相手に苦痛を与えられたと感じるとき、その原因はどこにあるのでしょうか。
実際、相手にはあなたの心をコントロールする力はありません。苦痛を引き起こしているのは、他でもないあなた自身の経験や思考だったりするのです。
考えてみてください。この世に鏡がなかったとしたら、私達は自分自身の姿かたちを海のさざ波の間や湖に映してぼんやりとみることくらいしかできません。それはまるではかない幻想の世界の中にいるような感覚です。
相手がいるから、自分自身の存在をはっきりと知ることができます。
相手がいるから、喜びを味わうことができます。
相手がいるから、怒りを味わうことができます。
相手がいるから、苦しみを味わうことができます。
相手がいるから、感謝することができる。
そうして自分自身の内側が澄んでいったとき、自分自身の内側の光と相手の光を同じと感じるようになっていきます。
もともとは最初神様がひとつであったように、私達の奥底が繋がっていると感じられるようになってゆきます。
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